IR

IR情報

文字サイズ

第2四半期決算説明会(2012年11月9日)

目次

1.グループ概要

  • 当社グループ体制と事業領域
  • 全社戦略

2.2013年3月期 サマリー

  • 2013年3月期 上期サマリー
  • 2013年3月期 通期サマリー

3.第2四半期累計連結決算概況および当期業績見通し

  • 第2四半期累計連結決算ハイライト
  • 第2四半期累計連結損益計算書
  • 2013年3月期 連結業績見通し
  • 2013年3月期 連結業績見通し(2)

4.事業セグメントの状況

  • 2013年3月期 セグメント別損益見通し
  • 映像技術サービス事業
  • 映像ソフト事業
  • 放送事業
  • 映像システム事業
  • 人材コンサルティング事業
  • グループ経営理念

5.参考資料

  • 会社概要
  • イマジカ・ロボットグループの沿革
  • 2013年3月期 上期トピックス
  • 用語解説(1)
  • 用語解説(2)
  • お問い合わせ先

株式会社イマジカ・ロボットホールディングスは、2012年11月9日(金)に第2四半期決算説明会を開催しました。説明会には、代表取締役社長 長瀬朋彦、取締役 常務執行役員 角田光敏、執行役員 経営企画担当 大久保力が出席しました。

まず初めに、社長の長瀬朋彦よりイマジカ・ロボットグループの紹介と戦略、2012年3月期第2四半期決算概要についてご説明し、引き続き、執行役員 経営企画室担当の大久保力より2012年3月期第2四半期決算の詳細についてご説明しました。

はじめに、イマジカ・ロボットグループの概要を簡単にご説明します。
当社グループは映像関連ビジネスを事業領域としており、その領域を5つの事業セグメントに分類しております。

これら5つの事業は、映像制作の入口から出口まで、一貫したバリューチェーンを築いております。

映像制作の流れというのは、図のように、
入口となる映像作品の「企画」、
次にその作品をつくり上げる「制作」、
そして視聴者にその作品を届ける出口である 「流通」、となっております。
この流れを「映像ソフト事業」と、「映像技術サービス事業」、そして「放送事業」の3つの事業セグメントが、カバーしております。

さらに、これらを支えるビジネスとして、
映像関連機器を提供する「映像システム事業」と、
人材供給の「人材コンサルティング事業」を行っております。

次に、全社的な戦略についてお話しいたします。
当社グループは、ご覧の3つの方向性を掲げております。

1つ目は「グループ一体化経営の促進」です。
連結子会社15社とともに、グループ全体としての成長を目指し、より効率的でバランスの取れた一貫性のあるバリューチェーンを目指しております。

2つ目は「マーケット拡大」です。
グループ一体化経営によるグループ総合力で、事業領域の拡大に努めてまいる所存であります。
また「デジタル化」、「ネットワーク化」、「多メディア化」、「ボーダレス化」を事業環境のキーワードとして認識しております。

3つ目は「グループ知名度・信用度の向上」です。
グループとして、財務戦略の強化に努めます。
また、よりブランド力 を磨き、お客様の信頼にお応えしてまいりたいと考えています。

これらの方向性をもって、グループ各社、事業に取り組んでおります。

それでは、2013年3月期の概要をご説明します。

2013年3月期 上期は、映像ソフトの好調により対前年比増収となりましたが、フィルム関連事業の縮小により減益となりました。

売上高につきましては、8月発表の業績予想通り推移しましたが、営業利益、経常利益、および四半期純利益につきましては、営業費用等の減少、および映像技術サービス事業で当初予定していた事業構造改革を下期実施としたため、10月31日に業績予想を修正しました。

上期売上高は249億4,800万円で、前年同期比15億5,900万円の増収となりました。
映像ソフト事業が大変好調で、映画分野では興業収入72億円を突破した「BRAVE HEARTS 海猿」や「踊る大捜査線 THE FINAL」、劇場版「鈴木先生」の制作売上の他、シリーズ第3作となる「ALWAYS三丁目の夕日'64」などの配分金収入を計上しました。
その他にも、NHKのロンドン・オリンピック特番用のオープニング映像や、「アクセル・ワールド」や「ソードアート・オンライン」などのアニメ作品、「ラルクアンシエル」や「AAA(トリプル・エー)」などのライブ映像、9月に開催された東京駅復元記念イベントの3Dプロジェクションマッピング映像等、数多くの作品を制作しました。

四半期純利益は1億4,100万円で、前年同期比8億3,900万円の減益となりました。
映像技術サービス事業のフィルム関連事業の売上高減少に伴う利益低下に加え、固定資産の減損及び除却を行った他、放送事業の本年3月に開局したBSチャンネル「イマジカBS」の送出費用や編成費などが増加しました。

通期業績予想につきましては、8月発表の業績予想通り、対前年比で増収減益となる見込みです。

売上高は、対前年比19億3,400万円増収の528億円となる見込みです。
フィルム関連事業の落ち込みをデジタルシネマ関連作業の受注によりカバーしていく他、放送事業の「歌謡ポップスチャンネル」が10月1日より110度のスカパーで放送を開始しており、新規視聴者増加による視聴料収入、および広告収入の増加を見込んでおります。

当期純利益は、対前年8億2,200百万円減益の14億円となる見込みです。
フィルム関連事業の設備縮小やデジタル関連事業への人員シフト、一部サービスの拠点集約など、構造改革の実施により固定費を軽減してまいります。

以上により、下期は前年同期比で若干増収増益となりますが上期を補うにはいたらず、通期では前年対比増収減益となる見込みです。

引き続き、執行役員 経営企画室担当の大久保より、業績の詳細についてご説明しました。

第2四半期累計の連結業績ハイライトについてご報告します。

上期売上高は249億4,800万円(前年比+6.7%、前年差異+15億5,900万円)となりました。
主な要因としては、映像ソフト事業分野が前年差異+21億4,700万円と、大変好調に推移いたしました。
「BRAVE HEARTS 海猿」、「踊る大捜査線 THE FINAL」、劇場版「鈴木先生」の制作売上、「ALWAYS三丁目の夕日'64」などの配分金収入を計上した他、テレビドラマやテレビCM、ライブ映像や3Dプロジェクションマッピング等、数多くの作品を制作しました。
一方、映像技術サービス事業は前年差異△13億円となりました。フィルムからデジタルシネマへの移行が想定以上に加速しており、デジタルシネマ関連作業の受注案件は大幅に増加しましたがフィルム関連サービス市場は急激に縮小しました。

営業利益は8億3,500万円(前年比△40.6%、前年差異△5億7,100万円)となりました。
映像技術サービス事業分野でのフィルム関連事業の売上高の減少に加え、放送事業で本年3月に開局した「イマジカBS」の送出費用とプロモーション活動の積極展開により販促費が増加しました。

経常利益は9億4,000万円(前年比△32.9%、前年差異△4億6,100万円)、
四半期純利益1億4,100万円(前年比△85.6%、前年差異△8億3,900万円)となりました。
フィルム関連事業の固定資産の減損及び除却など特別損失7億3,100万円を計上しました。

表形式でも掲載しております。

続いて、2012年3月期通期の連結業績見通しについてご説明します。

連結売上高は528億円(前年比+3.8%、前年差異+19億3,400万円)となる見通しです。
売上高は、下期も引き続き映像ソフト事業で映画およびアニメの制作売上や配分金収入などが貢献する見通しです。
映像技術サービス事業は、フィルムプリントからデジタルシネマへの移行が昨年から急速に加速しており、下期もデジタルシネマ関連作業の更なる需要の増加が予想されますが、デジタルシネマ関連サービスの拡充により、フィルムの落ち込みをカバーしてまいります。

営業利益は28億円(前年比△4.6%、前年差異△1億3,500万円)となる見通しです。
映像技術サービス事業のフィルム関連事業の固定費軽減に向けた構造改革を実施するとともに、放送事業の「イマジカBS」の番組編成費、販促費など、チャンネル運営費のコントロールを強化してまいります。

経常利益は28億円(前年比△6.1%、前年差異△1億8,000万円)、
当期純利益 14億円 (前年比△37.0%、前年差異△8億2,200万円)となる見通しです。

通期業績見通しについても、表形式で掲載しています。

次に、事業セグメント毎の状況についてご報告します。

事業セグメント別の売上高およびセグメント利益の推移は、ご覧のとおりです。

売上高につきましては、映像技術サービス事業が前年対比で減収となりますが、その他の4事業につきましては、前年対比で増収となる見通しです。

セグメント利益につきましては、映像技術サービス事業が売上高の減少に伴い減益となる他、放送事業が「イマジカBS」の開局により送出費用などの費用増加により減益となる見通しですが、その他の3事業につきましては、増収となる見通しです。

各事業セグメント毎にご説明します。
まず、主に映像の編集と加工を行う、映像技術サービス事業についてご説明します。

上期売上高は84億6,400万円(前年比△13.3%)となりました。
劇場でのデジタル上映への移行が想定以上に加速したことでDCP等のデジタルシネマ向けサービスの受注案件は増加しましたが、フィルムのプリントが大幅に減少しました。
テレビ分野においても、ロンドンオリンピック開催期間中にバラエティ番組が減少し、ポスプロ作業が前年同期比で減少しました。

上期セグメント利益は8億8,200万円(前年比△45.2%)となりました。
映画フィルムのプリント減少による売上高減少に伴い、減益となりました。

下期売上高は111億円(前年比+5.7%)となる見通しです。
引き続き、映画はデジタル上映への移行が進みますが、DCP作成や上映サポートサービスといったデジタルシネマ向けサービスを拡充し、フィルムの落ち込みをカバーしてまいります。
映像制作はファイルベースでの編集や映像のやりとりのニーズが高まっており、これに応える最適なデジタルワークフローをワンストップで提供することで、競争力を高めてまいります。

下期セグメント利益は20億円(前年比+33.3%)となる見通しです。
フィルム関連事業の設備縮小、デジタル関連事業への人員シフト、一部サービスの拠点集約など、収益改善に向けた構造改革を進めてまいります。

これらの結果、通期では売上高195億円、セグメント利益29億円となる見通しです。

次に、主に映画やテレビCM等の映像コンテンツ制作を行う映像ソフト事業についてご説明します。

上期売上高は71億2,600万円(前年比+43.1%)となりました。
映画分野においては、大ヒット中の「BRAVE HEARTS 海猿」の制作売上と配分金収入があり、業績に大きく貢献しました。
その他にも、「踊る大捜査線 THE FINAL」、劇場版「鈴木先生」の制作売上や、「ALWAYS三丁目の夕日'64」などの配分金収入があった他、「タイムスクープハンターseason4」などのテレビドラマやアニメ、テレビCM、ライブ映像、3Dプロジェクションマッピング映像等も多数制作し堅調に推移しました。

以上により、上期セグメント利益は3億1,100万円(前年比+936.8%)と、前年同期比で大幅に増益となりました。

下期売上高は60億円(前年比△16.7%)となる見通しであります。
昨年は下期に大型作品が集中しましたが今期は上期に集中したこともあり、前年同期比では減収となる見込みであります。

下期セグメント利益は2億円(前年比△4.8%)となる見通しであります。
この夏公開しました「BRAVE HEARTS 海猿」が興業収入72億円を突破し、下期に再び配分金収入が見込まれるため、利益率が向上する見通しです。

これらの結果、通期では売上高131億円、セグメント利益5億円と、前年比で大幅に増収増益となる見通しです。

次に、主にBS放送、スカパーでのチャンネル運営等を行う放送事業についてご説明します。

上期売上高は23億8,100万円(前年比+5.7%)となりました。
本年3月にBSチャンネル「イマジカBS」が開局したことで、当初計画は下回りましたが契約世帯数が増加し、視聴料収入も増加しました。

上期セグメント損失は3億700万円(前年差異△3億9,100万円)となりました。
「イマジカBS」の送出コストの増加や、更なる加入者獲得に向けた積極的なプロモーション活動を展開したことにより費用が先行しました。
なお、スマートフォンおよびタブレット端末向けの、スポーツとエンタテインメントの情報配信アプリサービス「DAFLOID」に取り組んでまいりましたが、9月末をもってサービスを終了しました。
「DAFLOID」はアップルのベストアプリの1つに選ばれるなど大変好評でしたが、ダウンロード数が想定程には伸びず、終了することといたしました。

下期売上高は、28億円(前年比+16.7%)となる見通しです。
「イマジカBS」のCATV局への営業強化と新規契約者の獲得を目指す他、「歌謡ポップスチャンネル」が10月1日より110度のスカパー!で放送を開始したため視聴可能世帯数は増加しており、視聴料に加え広告料による増収を見込んでおります。

下期セグメント損失は1億円(前年差異+3,000万円)となる見通しです。
「イマジカBS」スタートにあたっての集中的なプロモーションをいったん上期で収束することもあり、番組編成費、販促費など費用面のコントロールによりセグメント損失を最小限に抑えてまいります。

以上の結果、通期では売上高51億円、セグメント損失4億円となる見通しです。

次に、主に映像システムの開発、製造、販売を行う映像システム事業についてご説明します。

上期売上高は42億3,400万円(前年比+7.7%)となりました。
イメージング分野は国内は自動車市場を中心に順調に推移しております。
海外は欧米を中心に景気低迷で苦戦しておりますが、8月に中国現地法人としてフォトロン上海を設立し、営業を開始しました。
プロ映像機器分野は大手放送局案件を中心に、保守やレンタルの案件も着実に受注し、好調に推移しました。

上期セグメント利益は2億9,700万円(前年比+40.8%)となりました。
7月に中核会社であるフォトロンと、IMAGICAデジックスが合併した事で、より効率的な経営体制、営業体制となり、収益性が向上しました。

下期売上高は48億円(前年比+4.3%)となる見通しです。
イメージング分野では国内、海外とも自動車市場を中心に営業展開を継続し、案件の確保に努める他、8月に設立した中国現地法人も本格稼働いたします。
プロ映像機器分野では、上期に引き続き大手放送局案件の獲得に注力してまいります。

セグメント利益は4億円(前年比△4.8%)となる見通しです。
イメージング分野で開発費の計上を予定しているため、利益は前年比で減益となる見通しです。

以上の結果、通期では売上高90億円、セグメント利益7億円となる見通しです。

最後に、主にクリエイター派遣を行う人材コンサルティング事業についてご説明します。

上期売上高は45億円(前年比+8.7%)となりました。
人材派遣サービスでは、大型GAME制作プロジェクトで高いシェアを獲得するなど、ゲームエンタテインメント職種を中心に派遣稼働者数が増加しました。映像技術者も需要安定と単価向上により、堅調に推移しました。

上期セグメント利益は2億3,300万円(前年比+196.3%)となりました。
制作受託の分野で、利益率の高い大型GAMEの制作案件が下期から前倒しになったことにより、対前年で大幅に増益となりました。

下期売上高は48億円(前年比+4.3%)となる見通しです。
派遣人材で需要が増加しているGAME、ソーシャル系の人材確保に向け、専門学校との提携やトレーニングサービスを拡充するとともに、大型GAMEの受託制作案件の獲得に努めます。

下期セグメント利益は、0億円(前年差異△1億円)となる見通しです。
利益率の高い大型GAME案件が上期に前倒しになった他、周辺関連事業として取り組んでいる、ゲームなどの「バグ」を探して取り除くデバッグ事業や、オリジナルコンテンツ制作等の新規事業で費用が先行するためであります。

以上の結果、通期では売上高93億円、セグメント利益2億円となる見通しです。

以上で、2013年3月期上期の概況と、通期業績見通しについての説明を終わります。
本日はご清聴いただき、ありがとうございました。

説明会資料のトップへ戻る

プレゼンテーションの資料はこちら[828KB]