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決算説明会(2013年5月27日)

目次

1.2013年3月期 連結業績

  • 2013年3月期 トピックス
  • 2013年3月期 決算ハイライト
  • 連結損益計算書
  • 連結貸借対照表
  • 連結キャッシュ・フロー計算書

2.事業セグメント別 業績

  • セグメント別損益実績
  • セグメント別売上高構成比
  • 映像技術サービス事業
    2013年3月期 実績
  • 映像ソフト事業
    2013年3月期 実績
  • 映像ソフト事業
    2013年3月期 制作実績(映画)
  • 映像ソフト事業
    2013年3月期 制作実績
    (3DPM)
  • 映像ソフト事業
    2013年3月期 制作実績
    (その他)
  • 放送事業
    2013年3月期 実績
  • 映像システム事業
    2013年3月期 実績
  • 人材コンサルティング事業
    2013年3月期 実績

3.2014年3月期 計画

  • 2014年3月期の主な取り組み(1)
  • 2014年3月期の主な取り組み(2)
  • 2014年3月期の主な取り組み(3)
  • セグメント別損益実績・計画
  • セグメント別 2014年3月期 計画
    映像技術サービス事業
  • セグメント別 2014年3月期 計画
    映像ソフト事業
  • 2014年3月期 計画
    放送事業
  • 2014年3月期 計画
    映像システム事業
  • 2014年3月期 計画
    人材コンサルティング事業
  • 2014年3月期 損益計画

4.参考資料

  • グループ経営理念
  • 会社概要
  • イマジカ・ロボットグループの沿革
  • 事業セグメントと事業領域
  • 2013年3月期 年間トピックス
  • 用語解説
  • お問い合わせ先

株式会社イマジカ・ロボット ホールディングスは、2013年5月27日(月)に2013年3月期決算説明会を開催しました。
説明会には、代表取締役社長 長瀬朋彦、取締役 常務執行役員 経営企画本部担当 角田光敏、執行役員 経営企画本部長 大久保力が出席しました。

まず初めに、大久保経営企画本部長より2013年3月期決算についてご説明し、引き続き、長瀬社長より2014年3月期の計画についてご説明しました。

まず初めに、大久保経営企画本部長から、2013年3月期 連結業績とセグメント別の業績ついてご説明しました。

まず、2013年3月期に、話題となったトピックスをご紹介します。

大きな話題となりましたのが、まず「BRAVE HEARTS 海猿」の大ヒットです。
ロボットが制作を行った作品で、興収73.3億円の成績で、2012年邦画興収【第一位】を記録しました。
この作品は、制作の他、出資を行っており、今後のテレビ放送やオンデマンド放送、BD/DVD販売でも収益への貢献が見込まれます。

次にピクスが映像制作を行った、東京駅復元記念の3Dプロジェクションマッピングイベント(以下、3DPM)、「TOKYO STATION VISION」です。
東京駅舎に映像を投影したこのイベントは大変な話題となり、当日は大変多くの方々に集まっていただきました。
インターネット上でもこの映像に注目が集まり、当初は予定されていなかったDVDも発売する事になりました。
市場調査会社によると、3DPMの市場規模は2012年は約600億円でしたが、2015年には3,250億円と、3年で約5倍に拡大すると予測されています。

また、昨年末にTBSで放送されました、昭和34年皇太子(今上天皇)ご成婚の記録映画のデジタルリマスター作業をIMAGICAが担当しました。
当時の映像が美しく鮮明な映像に蘇り、衣装の細部や観客の表情まで認識できる映像は、視聴者の皆様からの高い評価を得ることができました。
そして4月には、当社スタッフがフィルムを慎重に修復する様子などをまとめたドキュメント番組「甦る世紀のご成婚」も放送されました。

映画専門チャンネル「イマジカBS」が1周年を迎えた他、12月には、おかげさまで東証二部へ上場することができました。

2013年3月期の業績について、ご説明します。

主にフィルム関連市場が想定以上に縮小した事により、前年比で減収減益となりました。
詳細については、次ページでご説明します。

売上高は499億1,900万円(前年比△1.9%、前年差異△9億4,500万円)となりました。
主な要因は、映像技術サービス事業が、フィルム関連サービスの減少により、前年比31億円の減収となったことであります。
映像ソフト、放送、映像システム、人材コンサルティング事業のその他4事業はすべて、前年比増収となりましたが、映像技術サービス事業の縮小を補うには至らず、若干の減収となりました。

営業利益は20億1,200万円(前年比△31.5%、前年差異△8億5,800万円)となりました。
映像技術サービス事業の売上高の減少、および放送事業で2012年3月に開局した「イマジカBS」の衛星利用料を中心とした送出コストとプロモーション活動の積極展開による販促費の増加により、減収となりました。

経常利益は20億9,500万円(前年比△29.7%、前年差異△8億8,400万円)となりました。

特別損失として、フィルム関連事業の固定資産の減損及び除却など11億900万円を計上し、当期純利益は5億1,800万円(前年比△76.6%、前年差異△17億300万円)となりました。

なお、営業利益、経常利益、当期純利益ともに、前回2月7日の業績予想を上回る結果となりましたが、これは主に映像技術サービス事業において、売上原価の低減と販管費の圧縮・削減に努めたことによるものです。

2013年3月期末における資産合計は、前期末に比べ4億7,200百万円(1.2%)減少し、391億100万円となりました。
流動資産が、前期末に比べ2億6,400万円(1.1%)増加し、252億100万円となり、固定資産は、主にフィルム設備の除却及び減損を実施したことにより、前期末比7億3,700万円(5.0%)減少し、138億9,900万円となりました。

負債合計は18億500万円(11.3%)減少し、141億2,800万円となりました。
主に流動負債が仕入債務及び未払法人税等の減少により、前期末比17億3,000万円(13.4%)減少した事によります。

また、株主資本は、東証への上場の際に公募および第三者割当による自己株式の処分を行ったこと等により9億5,900万円(4.1%)増加し、245億100万円となりました。

以上により、2013年3月期末における純資産合計は前期末に比べて13億3,300万円(5.6%)増加し、249億7,300万円となりました。

営業活動によるキャッシュフローは、19億3,800万円、
投資活動によるキャッシュフローは、30億8,500万円、
財務活動によるキャッシュフローは、4億3,000万円となりました。

年度末における現金及び現金同等物は81億2,400万円となり、前期末に比べて6億6,500万円(7.6%)減少しておりますが、これは定期預金の預入による支出10億円が今期計上されていることによります。

引き続き、事業セグメント別の業績をご報告します。

事業セグメント別の売上高は、映像技術サービス事業が減収となりましたが、その他4事業は全て増収となりました。

営業利益は、映像ソフト事業、映像システム事業、人材コンサルティング事業の3事業で増益となりましたが、映像技術サービス事業と放送事業は減益となりました。

事業セグメント別の売上高構成を円グラフで表示しております。
それぞれ5つの事業が、ご覧のような比率で構成しております。

セグメント別の売上高構成比は、フィルム関連市場の縮小により映像技術サービス事業が前期比5%減の32%となりました。
映像ソフト事業は同3%増の25%、放送事業は同1%増の10%、映像システム事業は同1%増の10%、人材コンサルティング事業は前期と同じく16%、という構成であります。

各事業セグメント別にご説明します。

まず、主に映像の編集・加工を行う映像技術サービス事業ですが、
売上高は170億8,000万円(前年同期比15.5%減)、
営業利益は18億4,500万円(前年同期比40.8%減)となりました。

テレビ分野のポスプロは、2012年3月に新設した渋谷スタジオが本格稼働した他、特番の受注が大変好調でありました。
また、CM分野のポスプロについても、編集室が堅調に稼働しました。

しかし一方で、映画分野においては予想を上回るフィルムの需要減少により、フィルム関連事業の最適化に取り組んだ1年でありました。

次に、主に映像の企画・制作を行う映像ソフト事業ですが、
売上高は131億1,700万円(前年同期比7.8%増)、
営業利益は5億2,000万円(前年同期比110.5%増)となりました。

映画制作において、大型作品を含む4作品が公開となり、制作収入などが売上に貢献しました。
「BRAVE HEARTS 海猿」は興収73.3億円で2012年邦画興収 第1位、「踊る大捜査線 THE FINAL」は興収59.7億円で同第3位という結果を収めました。
2012年は、1年間に公開された日本映画554作品全ての興収合計が1,281億円(出所:一般社団法人日本映画製作者連盟)でしたが、ロボット制作のこの2作品で10%を超える約133億円を占めていますので、ロボットが大変なヒット作を手掛けていることをご理解いただけると思います。

また、WOWOWとTBS共同制作のテレビドラマ「ダブルフェイス」の制作も手掛けましたが、約4時間のこの作品は制作手法や作品規模が映画に近いものになっております。この他にも、TBSの「終電バイバイ」、テレビ朝日の黒澤明監督映画のリメイク版「野良犬」等も制作しており、今後も積極的にテレビドラマの制作を手掛けてまいります。

アニメ制作においても、ヒット作に恵まれ、好調に推移しました。
特に「ソードアート・オンライン」という作品は、2012年秋季放送アニメ人気ランキングで第1位を獲得し、業績に貢献しました。

また、広告制作でも大型案件の受注を確保した他、3DPM映像では、東京駅の駅舎完成イベントの他にも会津・鶴ヶ城のイベントやNHK60周年記念イベント、アーティストのLIVEなどの映像制作を手掛けました。また、イベントの他にも新車発表会の3DPM映像も手掛けており、今後は販促プロモーションでの利用も増加すると考えています。

放送事業におきましては、
売上高51億3,000万円(前年同期比9.8%増)、
営業損失4億2,200万円(前年同期比3億62百万円減)となりました。

放送事業では、「イマジカBS」、「歌謡ポップスチャンネル」、「食と旅のフーディーズTV」の3チャンネルを運営しておりますが、昨年3月に「イマジカBS」がCS放送からBS放送へ移行して放送を開始したことにより、加入者数が増加し視聴料収入は堅調に推移しました。一方で、衛星利用料を中心とした送出コストおよび番組プロモーション費用が増加しました。

また「歌謡ポップスチャンネル」は高齢化社会を背景に大変好評で、旧スカパー!e2(現:スカパー!)、および大手ケーブルテレビ局(J:COM)のベーシックチャンネルで放送を開始し、加入者数が大幅に増加しております。

映像システム事業は、
売上高93億5,300万円(前年同期比9.1%増)、
営業利益9億600万円(前年同期比43.4%増)となりました。

イメージング分野の国内市場におきまして、高速度デジタルビデオカメラを自動車メーカーなどへ納品するなど順調に推移したものの、下期に入り主要得意先の研究開発投資圧縮の影響を受けて販売数が伸び悩みました。

プロ用映像機器分野については、テレビ局からの大型案件の受注に加え保守やレンタルを着実に行い、また、昨年7月にフォトロンとIMAGICAデジックスの2社が合併したことで、経営の効率化と営業体制の強化により収益性が向上し、前年同期の実績を大きく上回りました。

イメージング分野の落ち込みをプロ映像分野でカバーし、当セグメント全体の業績を伸長させました。

また、医療用の画像処理分野についても、医療機関からの受注を着実に獲得したことにより、当セグメントの業績に貢献いたしました。

人材コンサルティング事業は、
売上高87億7,700万円(前年同期比0.3%増)、
営業利益2億9,400万円(前年同期比69.6%増)となりました。

人材コンサルティング事業では、主に人材派遣事業とゲームなどの受託請負サービスを行っておりますが、大型ゲーム制作案件を受注するなど両事業とも堅調に推移し、前年比で増収増益となりました。

以上で、2013年3月期業績のご報告を終わります。

引き続き、長瀬社長から2014年3月期の計画についてご説明しました。

2014年3月期は、一昨年から急速に進んだフィルム関連事業の落ち込みをその他の事業でカバーする計画ですが、それに向けた新たな取り組みを3つご紹介します。

ひとつは、映画制作であります。
今期も、ロボットが制作および出資する映画作品が複数、公開を予定しています。

中でも一番の大型作品が「永遠のゼロ」で、12月公開予定です。
原作がミリオンセラーとなったこの作品は、「ALWAYS三丁目」シリーズを手掛けた山﨑貴氏が監督を務める大型作品で、興行収入にも期待を寄せております。

そして、「ジンクス!!!」という作品が11月16日に公開を予定しております。
この作品は、韓国のアイドルグループ「T-ARA(ティアラ)」のメンバーのヒョミンが主演を務める作品で、日本での公開の後、韓国・香港・シンガポールでも上映を予定しております。
これを、今後のアジア進出の礎としていきたいと考えています。

また、ピクスが制作を手掛けております、NHK連続ドラマの映画版「タイムスクープハンター」も公開予定であります。

次にご紹介するのは、高速度カメラの新製品「カマキリ(仮称)」です。
フォトロンと株式会社フォトニックラティスが共同で、世界初の高速かつ2次元の光学位相差ムラ計測の技術を開発しました。

日本経済新聞(2013年4月8日版)でも取り上げていただきましたが、この製品は、主に液晶ディスプレーなどに使う光学フィルムの品質検査を用途に開発中の製品で、光学材料の生産現場で使用することにより、製造歩留りの向上によるコスト削減や廃棄品削減などの省エネに貢献するものです。

本年4月に出展した展示会では既に多くの引き合いをいただいており、光学フィルム大手と装置の性能評価を始め、12月までの製品化を目指しております。
約2,500万円/台の製品で、1ラインに数台導入される事を見込んでおり、1つの工場で数十台導入されるケースもあると考えております。

次に、新たにスタートさせたクラウドソーシングであります。
クラウドソーシングは、米国で急速にマーケットが拡大しているサービスで、WEBサイトを通じて業務を委託・受託するビジネスです。

先日、5月17日より「クリ博オンラインワーク」というサービス名称でβ版をスタートさせております。
就職イベントの「クリ博(来場者約3,000名)」や派遣登録サイトの「クリ博ナビ(登録者約60,000名)」との連動によりオンラインワークに集まる人材の派遣登録へのシフトといった相乗的な展開を行っていくことで、国内で先行する他社と差別化します。

続いて各事業セグメント別の計画ですが、2014年3月期は、各セグメントで売上を着実に伸ばし、利益面でも放送事業の損失は縮小、他の4セグメントでそれぞれ増益となり、全体で増収増益となる計画であります。

映像技術サービス事業は、売上高174億円、営業利益18億5,000万円を計画しております。

新たな取り組みとしては、デジタルシネマ向けサービスをさらに深め、劇場向けのネットワーク配信サービスを開発・スタートさせる計画であります。

また、映像の制作工程のファイルベース化といった変化に対応し、人に重点を置いた新たなスタイルのポストプロダクションサービスを開始する計画です。
より上流工程でのサービスを提供することで、効率的な映像制作をご提案してまいります。

映像ソフト事業は、売上高137億円、営業利益6億円の計画であります。

先程ご紹介した「永遠のゼロ」などの映画作品の制作が進んでおり、今年度公開が予定されております。

また、業界トップ層に入る3Dプロジェクションマッピング映像や音楽映像を軸に、OOH(Out of Home)向けといった競争力の高いエリアに注力してまいります。

放送事業は、売上高53億円、営業損失は2億5,000万円と、前年比で増収となり、営業損失は縮小する計画であります。

「イマジカBS」の費用増加に伴い放送事業は営業損失を計上する計画でありますが、視聴者数は徐々に増加しており、「歌謡ポップスチャンネル」も大変好評をいただいております。
今期は通期で赤字の計画ですが、早期黒字化に向けて取り組んでまいります。

新たな取り組みとしては、今年3月1日付でIMAGICA FTVを孫会社として設立し、食の専門チャンネル「食と旅のフーディーズTV」とレシピのブログサイト「タベラッテ」事業を統合し、4月1日より営業を開始しております。
オリジナルの番組コンテンツを多数持つ「フーディーズTV」の強みを活かし、ウェブ上での動画コンテンツを多用する、国内唯一の放送とネットメディアを融合させた新たなサービスを提供してまいります。

映像システム事業は、売上高96億円、営業利益は9億5,000万円の計画であります。

先程、新製品の「カマキリ」をご紹介しましたが、このような非常に特徴的なカメラの開発により、新しい市場、専門市場を開拓し、国内外の売上、利益の拡大を目指します。

人材コンサルティング事業は、売上高113億円、営業利益3億円と、増収増益となる計画であります。

冒頭でご説明しましたクラウドソーシングをはじめ、アウトプレースメントやシニア転職サービス等、サービスラインの拡充を図ってまいります。

また、4/1付で放送局内への技術者派遣やテレビ中継の技術サービス等を行う、株式会社コスモ・スペース(CS社)を新たに連結子会社化しました。
CS社は、日本テレビのグループ企業である日テレ・テクニカルリソーシズ(愛称:ニトロ)が20%出資しております。
CS社の既存顧客に対し、今後は、技術者派遣に留まらず当社グループのサービスを幅広くご提案していきたいと考えております。

以上、5つのセグメントにより、2014年3月期はグループ連結で、
売上高は、前年比4.2%増の520億円、
営業利益は、同4.4%増の21億円、
経常利益は、同5.0%増の22億円、
当期純利益は、同131.3%増の12億円で、前年対比、増収増益の計画であります。

4月1日付で新たに「事業推進室」を設置しており、映像市場の構造的変化を見通した新規事業開発やM&Aを、海外展開も視野に入れてこれまで以上に推し進め、東証二部上場企業グループとしての新たなる成長を目指してまいります。

なお、今期の年間配当は前期と同じく15円を予定しております。

以上で、2013年3月期決算、および2014年3月期の事業計画についての説明を終わります。
本日はご清聴いただき、ありがとうございました。

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