IR

IR情報

文字サイズ

第2四半期決算説明会(2014年11月12日)

目次

1.当社グループ体制と事業領域

  • 2015年3⽉期 上期トピックス

2.第2四半期累計連結決算概況

  • 第2四半期累計決算ハイライト
  • 第2四半期累計連結損益計算書
  • 連結貸借対照表
  • 連結キャッシュ・フロー計算書

3.当期連結業績予想

  • 2015年3⽉期 連結業績予想

4.事業セグメント別業績

  • 事業セグメント別業績
  • 映像技術サービス事業
    事業セグメントのご紹介
  • 映像技術サービス事業
    事業セグメント別業績
  • 映像ソフト事業
    事業セグメントのご紹介
  • 映像ソフト事業
    事業セグメント別業績
  • 放送事業
    事業セグメントのご紹介
  • 放送事業
    事業セグメント別業績
  • 映像システム事業
    事業セグメントのご紹介
  • 映像システム事業
    事業セグメント別業績
  • 人材コンサルティング事業
    事業セグメントのご紹介
  • 人材コンサルティング事業
    事業セグメント別業績

5.今後の方向性

6.新たな成長へ向けた取り組み

  • ~ロボット制作映画 公開予定作品~

7.参考資料

  • 事業セグメント別業績
  • 2015年3月期 上期トピックス
  • 会社概要
  • イマジカ・ロボットグループの沿⾰
  • グループ経営理念
  • 用語解説(1)
  • 用語解説(2)
  • お問い合わせ先

株式会社イマジカ・ロボットホールディングスは、2014年11月12日(水)に2015年3月期第2四半期決算説明会を開催しました。
説明会には、代表取締役社長 社長執行役員 塚田眞人、取締役 常務執行役員 経営管理本部担当 安藤潤、執行役員 経営管理本部長 竹岡峰夫が出席しました。
社長の塚田よりご説明しました。

当社グループは、映像制作のプロセス全体をカバーする事業領域を持つグループで、その事業領域を映像技術サービス事業、映像ソフト事業、放送事業、映像システム事業、人材コンサルティング事業の5つに区分しています。

2015年3月期上期のトピックスです。
おかげさまで、本年4月25日付で当社株式が東京証券取引所市場第一部銘柄に指定されました。
2011年のJASDAQ上場から東京証券取引所市場第二部上場を経て、今回一部に上場しました。

6月25日付で私、塚田が社長に就任し、新体制を発足させています。
事業成長に軸足を置き、経営基盤を一層強化・維持する所存です。
グループ全体で、企業価値増大に向けて役員・従業員が一丸となって精進していく所存ですので、よろしくお願いいたします。

また、東京証券取引所市場第一部上場の際に、自己株式の処分等を実施しました。
これにより、株主数は9月末時点で5,099名と、3月末に比べ約1,000名増加しています。

2015年3月期上期は、売上高257億円、営業利益8億円と前年同期比で増収増益となりました。

第2四半期累計連結決算概況についてご説明します。

上期は映像システム事業が過去最高益を計上し、営業利益は前年対比で増益となりました。
売上高は、前年同期比22.1億増の257億円、
営業利益は、同2.6億円増の8.2億円、
経常利益は、同1.6億円増の8.6億円、
四半期純利益は、同1.6億円減の5.1億円となりました。
前期に子会社の株式売却益を計上したため、四半期純利益は減益となっています。

売上高は、期初予想の250億円に対して257億5,300万円と、予想を上回る結果となりました。

2015年3月期第2四半期末における資産合計は、前期末に比べ6億7,000万円減少し、413億7,500万円となりました。
流動資産は、受取手形及び売掛金が26億4,400万円減少し、前期末に比べ3億5,700万円減の274億5,700万円となりました。

負債合計は14億4,000万円減少し、144億5,600万円となりました。
流動負債は、支払い手形及び買掛金が13億円減少し、前期末に比べ13億7,700万円減の113億9,300万円となりました。

純資産合計は7億7,000万円増加し、269億1,800万円となっています。
自己株式の処分により資本剰余金が7億7,300万円増加し、株主資本が6億4,800万円増の260億9,300万円となりました。

営業活動によるキャッシュフローは、19億7,000万円です。
投資活動によるキャッシュフローは、有形固定資産の取得等により△5億5,200万円です。
財務活動によるキャッシュフローは、配当金の支払いおよび自己株式の売却による収入により2,200万円です。

従って、現金及び現金同等物の四半期末残高は前期末に比べて14億6,400万円増加し、101億9,100円となっています。

当期の連結業績予想についてご説明します。

2015年3月期通期連結業績予想は、5月8日発表の期初予想から変更しておりません。

売上高520億円、
営業利益21億円、
経常利益21億8,0000万円、
当期純利益12億6,000万円、という予想です。

事業セグメント別に、事業内容と業績についてご説明します。

第2四半期累計実績と通期予想の、売上高と営業利益をそれぞれ表示しています。

第2四半期累計売上高は、映像技術サービス事業を除く4事業が全て増収となりました。
営業利益は、映像ソフト事業、放送事業、および映像システム事業の3事業が増益となりました。
放送事業が黒字化しています。

通期予想は、映像ソフト事業、放送事業、人材コンサルティング事業が増収の予想です。
営業利益についても、同3事業が増益の予想です。

参考資料(P.29)に、表形式の資料を掲載しています。

映像技術サービス事業の連結子会社は、株式会社IMAGICAを含む全4社です。
主に映画、テレビ番組、テレビCMの映像の編集・加工を行う事業です。
当社グループは、撮影サービスから、映像制作に係わるポストプロダクション(通称ポスプロ)という映像の後加工・編集、そしてデジタルシネマパッケージ等、コンテンツの上映・流通に係る技術サービスを提供しています。

1935年に映画フィルムラボとして発足してから約80年で、映像を取り巻く環境は大きく変化しています。昭和20年代にテレビが誕生し、コンシューマー向けのカメラも8mmテープからビデオに変わり、ここ3年程で映画フィルムも激減し、ほぼ無くなっています。
その間もフィルムからアナログビデオ、デジタルビデオ、そして現在はプロフェッショナルのマスター映像もデジタルのコンピューターファイルに変わって来ています。

IMAGICAは、こうした映像制作環境の大きな変化の中で、常に最先端の技術サービスを業界に提供し、お客様の支持をいただいています。

上期は、売上高70億6,900万円、営業利益3億9,800万円と、前年同期比で若干の減収減益となりました。
テレビ番組分野はバラエティ番組を中心に堅調に推移しました。フィルムのアーカイブ分野、およびDVDなどのパッケージ分野も好調に推移しました。
映画分野は「アナと雪の女王」のロングランの影響もあり新規作品のラインナップが減少し、デジタルシネマサービスの受注本数が伸び悩みました。
また、ネットワークとファイルベースにおける業界のデファクトスタンダードの確立を目指し、撮影スタジオとIMAGICA、制作プロダクションをネットワーク回線で結び、映像制作環境におけるファイル伝送の実運用を開始しています。

下期は、映画分野のポスプロ作業が集中しており、前年同期比で増加を見込んでいます。テレビCM分野は、期首は市場全体の動きが鈍く低調でしたが、回復の兆しが見えはじめています。
引き続き、コンテンツ流通プラットフォームの確立にも注力いたします。
また、マレーシア拠点では、10月よりポスプロ作業を開始しました。

通期では、売上高154億円、営業利益12億4,000万円の予想です。
デジタルシネマの影響により、若干の減収減益となる見込みです。

映像ソフト事業は、映画をはじめ、テレビドラマやテレビCM、ゲームやアニメ作品、最近はプロジェクションマッピング映像等、様々なジャンルのエンターテインメントコンテンツを企画・制作しています。
連結子会社は、株式会社ロボット、株式会社ピクスの2社です。
映画など一部の作品は、制作受託だけでなく作品の企画や製作委員会の組成にも加わり、一部出資して権利を保持しています。制作収入と権利収入の2つが基本となっています。

上期の主な制作作品を紹介します。
映画は、3DCGアニメ「STAND BY ME ドラえもん」が大ヒットし、興行収入は予想を上回る81億円を突破しています。

宮沢りえ主演の「紙の月」は今週末より公開予定です。
東京国際映画祭で「観客賞」と「主演女優賞」を受賞しました。

テレビドラマは、TBS×WOWOWの「MOZU」が最高視聴率13.8%を取りました。

プロジェクションマッピング映像は、横浜ドックヤードガーデンで行われている常設展の第4弾映像コンテンツとして、ピカチュウの映像を制作しました。

ロボットの自社IPコンテンツであるイタリア絵本作品「カリーノ・コニ」は、テレビ東京で放送されています。

上期は、売上高65億9,700万円、営業利益1億4,500万円と、前年同期比で増収増益となりました。
映画は「STAND BY ME ドラえもん」、「小野寺の弟、小野寺の姉」、「紙の月」、連続テレビドラマは「MOZU」、「家族狩り」の制作収入を計上しました。
テレビCM制作は第1四半期は低調でしたが、第2四半期から受注が増加し大型案件も受注しました。
プロジェクションマッピングは、横浜ドックヤードガーデンやSUBARU新宿ビル等の映像制作を受託し、制作売上を計上しています。
ロボットが制作および出資した映画「永遠の0」等のヒットも利益に貢献しています。
また、ゲームアプリ「マジックガンナー」および「クフウマン」、テレビアニメ「カリーノ・コニ」など、自社IPコンテンツのライツビジネスについても、海外も視野に入れ積極的に展開しています。

下期は、大型映画「寄生獣」等、制作・出資作品がいくつか公開を予定しており、テレビドラマも新たに進行中です。
テレビCM制作も堅調に推移する見込みです。

通期では、売上高122億円、営業利益3億7,000万円の予想で、前年対比で増収増益となる見込みです。

放送事業の連結子会社は、株式会社IMAGICA TVと、その子会社である株式会社IMAGICAFTVの2社です。
主にBS放送、スカパーでのチャンネル運営と、ホテル客室への映像配信サービスを行う事業です。
現在は「イマジカBS・映画」、「歌謡ポップスチャンネル」、「FOODIES TV」の有料3チャンネルを運営しています。

上期は、売上高28億4,900万円、営業利益5,200万円と、営業利益が黒字化しました。
「イマジカBS・映画」は5月末でスカパーSD放送が終了したものの、加入者は着実に増加しており増収基調です。
「歌謡ポップスチャンネル」は新規ケーブルテレビ局への導入が進み、加入者数および広告収入が増加するなど、引き続き好調です。

食チャンネルの「FOODIES TV」は放送とインターネットの融合を試みていますが、10月よりスマホ向けの食動画メディア「FOODIES Magazine」が、「au スマートパス」で配信を開始しています。
他の携帯キャリアへの展開も準備中です。
さらに3チャンネルとも、引き続きCATV大型局の新規獲得を目指します。

通期では、売上高55億円、営業利益2,000万円の見通しです。
放送事業は、「イマジカBS・映画」のBS放送への移行でコストが増加したため赤字が続いていましたが、黒字が見込める状態になっています。高収益の事業を目指してまいります。

映像システム事業は、株式会社フォトロンをはじめとした連結子会社5社で成ります。
映像機器を提供するメーカー的な事業で、映像領域に特化した高品質のハードウェアとソフトウェアを開発・販売しています。

メイン事業である画像計測システム(イメージング)の高速度ビデオカメラは、世界のトップメーカーです。
放送映像システムは、放送局やポスプロ企業などエンタテインメント系の映像制作業界向けに機器を提供しています。
最先端の海外製品および自社開発製品を取り扱っており、ハイレベルな保守も含めたシステムインテグレーションサービスを提供しています。

上期は、売上高55億5,200万円、営業利益7億2,100万円と、過去最高の業績となりました。
イメージング分野は新製品発売により国内・海外とも好調で、業績に大きく貢献しました。
プロ映像分野は前期からの持越し案件および大型案件を受注し、保守収入も好調でした。
フォトロン自社開発のファイル転送ネットワークシステム「HARBOR」も好調な立ち上がりで、業績に貢献しつつあります。

下期は、9月末に発売した、液晶ディスプレイ等のフィルム素材メーカー向け高速度偏光カメラも業績に貢献する見通しです。
CADの新バージョン「図脳RAPID18」も、10月に発売しています。
また、「HARBBOR」を活用したCMオンライン送稿の実証実験を、IMAGICAと協業で年明けに開始する予定です。テレビCMの映像素材は、未だにテープでやり取りするのがほとんどでしたが、ネットワーク転送の仕組みを構築しています。
さらには、映画本編配信サービスのテスト伝送も実施します。
事業拡大のため事務所移転を予定している他、上期から持ち越した研究開発費を計上予定です。

通期では、売上高113億円、営業利益11億9,000万円の見通しです。
前年は放送局の大型案件を受注したため、若干減収となる見込みです。

人材コンサルティング事業は、イマジカデジタルスケープを中心に連結子会社3社から成る事業です。
主にクリエイターの派遣・紹介を行う事業で、クリエイティブ業界に特化しているのが特長です。
現在は、ゲームやWEB等を制作するデジタルクリエイターと、テレビ番組等の映像制作技術者を中心に、人材サービスを行っています。
さらには、コンテンツの受託制作と、業界最前線で即戦力として活躍できる人材を育成する、独自のトレーニングプログラムの開発も行っています。

上期は、売上高58億2,800万円、営業利益1億1,500万円と、前年同期比で増収減益となりました。
ゲームエンタテインメント職種および映像技術職種を中心に、派遣者数が増加し、さらには正社員ニーズの高まりで人材紹介も好調に推移しました。
一方、ゲーム制作受託はゲーム業界全体の動きが鈍かった影響で、やや低調に推移しました。
遊技機映像や、ビッグデータ解析を可視化するグラフィックエンジニアの人員を増強するなど、サービス分野も拡大しています。
5月よりインターンシップの情報サイトも開始し、「クリ博」ブランドのサービスを拡充しています。

下期も、人材紹介の好調な状況が続くと予想しています。
主に企業映像を制作する株式会社KVCを、事業譲渡により10月1日付でグループに取り込んでいます。今後、企業映像も積極的に手がけてまいります。

通期では、売上高117億円、営業利益4億3,000万円と、前年対比で増収増益となる見込みです。

5つの事業の今後の方向性についてご説明します。

映像技術サービス事業は、デジタル化やネットワーク化、4K/8K映像のニーズの増加など環境と技術の変化が大変大きい状況です。こうした制作環境の変化を捉えた最先端の技術サービスで、新たな収益、新たな事業の柱を確立してまいります。

映像ソフト事業は、強みであるクリエイティブ力を武器に、個々の制作案件の収益向上と自社IPコンテンツの開発を促進してまいります。

放送事業は、引き続き新規視聴者獲得を目指すとともに、番組販売チャネルの拡大を図り、安定した黒字経営、高収益事業を目指してまいります。

映像システム事業は、高速度カメラを中心に製品ラインアップを拡充し、新市場の開拓とマーケットシェアの拡大を図ってまいります。

人材コンサルティング事業は、独自の求人メディアやイベント、教育を強みに、優秀なクリエイティブ人材を獲得し、人材ビジネスの事業規模の拡大を図ってまいります。

新たな成長へ向けた取り組みを3つご紹介します。
まず1つ目は、映像技術サービス事業の海外展開です。
映像システム事業は高速度ビデオカメラが世界トップシェアを獲得するなど、既に海外展開していますが、映像技術サービス事業も海外展開を開始しました。
マレーシアに新設されるアジア最大級の撮影スタジオ内に拠点を置き、アジア市場でのコンテンツ制作・流通サービスと国内コンテンツの海外展開をサポートしてまいります。
マレーシア現地法人(Imagica South East Asia Sdn. Bhd.)を2月に設立、マレーシア現地の映画のポスプロ作業を受注し、10月より作業を開始しています。

2つ目は、先ほどもご紹介した映像制作・流通システム「HARBOR」です。
「HARBOR」はフォトロンが開発したシステムで、プロフェッショナルが扱う非常にデータ量の多いファイルでもネットワーク上で高速・安全・確実に転送できる仕組みです。
撮影スタジオと、IMAGICAのようなポスプロ企業、制作プロダクションをネットワークでつなぎ、映像制作環境におけるファイル伝送の実運用を開始しています。
流通環境においても、CMオンライン送稿と、デジタルシネマの映画本編配信の実証実験を開始します。

3つ目は、Jリーグ映像のアーカイブ事業です。
グループ全体で本事業に取り組んでいますが、既に本格的にスタートし安定運用に入っています。
今後は、インターネットや携帯端末でのコンシューマ向けや海外への映像配信についても、Jリーグと協力して進めてまいります。
また、野球や相撲など、他スポーツへの展開も考えています。
2020年の東京オリンピックも視野に、技術力とクリエイティブ力というグループの力を結集し、スポーツ映像に取り組んでまいります。

最後に、下期公開予定のロボット制作映画をご紹介します。
大型作品「寄生獣」が、11月29日より公開を予定しています。
また、2月には「リトル・フォレスト」冬・春篇、「幕が上がる」の2作品、3月21日に「暗殺教室」が公開予定です。

以上で、2015年3月期第2四半期決算、および通期業績予想ついての説明を終わります。
ご清聴をありがとうございました。

説明会資料のトップへ戻る

プレゼンテーションの資料はこちら[1.41MB]